ラグビーのワールドカップが終わりました。
結局、ニュージーランドが優勝しましたね。
1位 ニュージーランド(オールブラックス)
2位 オーストラリア(ワラビーズ)
3位 南アフリカ(スプリングボクス)
最終的な結果を見ると、結局、実力通りでしたね。
ですが、我々、日本人にとってはやはり、この3位のチームに勝ったという南アフリカ戦が衝撃的でした。
このトライシーンは忘れられません・・・
3強には、上に書いたようにチーム名に別称があります。オールブラックス、ワラビーズ、スプリングボクス。このチーム名を聞いただけでも「勝てそうもない」と思えるほどです。相撲で言えば、横綱のしこ名を聞いただけで勝てそうもないというイメージを持つのと一緒でしょうね。その意味でも、その3強の一角に日本が勝ったというのは本当にすごいことだなあと改めて思います。
さて、その日本が活躍したワールドカップラグビーですが、改めて注目されたのが、HCのエディ・ージョンズさんです。その指導法が日本人に合っているとか・・・
ラグビーに限らず、サッカーや野球のような特に球技のスポーツの監督は私はよく「中小企業の経営者に似ているなあ」と思います。
つまり、「トップダウンで決定して、それがいい方法だったら必ずいい結果につながる」
プレイングマネージャーという監督さんもいらっしゃいますが、基本的には、社長はプレーヤーではないという点も似ていますよね。
今回、ラグビーの日本代表が成功したのは、まずは自分のチームを客観的に分析をしたことです。強みはどこなのか、弱点は何かをまずは明確にした。その上で、それに応じた対応策を考えたわけです。そして、それをトップダウンで実行に移したわけです。
これって、中小企業の経営にも応用できる話ですよね。
まずは、現状分析です。決算書や試算表などの財務データや、今いる人材の強み・弱みの洗い出し、会社としての強みは何か・・・ まずは、そういった現状分析です。その上で、対策を考え、トップダウンで実行する。
同じだなあと思うわけです。
さて、今回、活躍したラグビーの日本代表ですが、不安もあります。
それは、「日本代表という組織として機能したというより、トップ選手だけがHCからの直接の指示を受けて強くなった」という点です。
HCのエディさんは退任時にこの点にも触れていましたね。
この状況を中小企業に当てはめると、「中心となって働いていた社員が辞めると機能しなくなる」という状況に似ています。トップだけを育てることは短期的には成果が出るかもしれません。しかし、組織としては「選手が入れ替わっても強さが維持できる」ことが大事なわけですね。
つまり、社長の役割は二つあるわけです。
短期的な成果を上げること
長期的に見て会社経営が維持できること
この両立をするのはとても難しいことだと思います。
エディさんは短期的には結果を残して確かに名将でした。しかし、任せられた時間の関係で、「長期的に強い組織」までは作れませんでした。
短期的な成果と長期的な組織運営。
難しいなあと改めて思います。