大相撲の初場所で稀勢の里関が初優勝しました。
場所後、横綱昇進が決まりました。
実は、私も9日目の取組を見に国技館に行っていました。父と行ってきたのですが、私自身も初めての国技館で、生で見る相撲の雰囲気は独特なものがありましたね。
9日目はその優勝した稀勢の里関が唯一黒星を喫した日でもありました。横綱2人が負けるという波乱の一日でした。(座布団も乱舞していました!!)
日本人力士が横綱になるのは実に19年ぶりだそうで、関係者の皆さんにとっては悲願だったことが良く伝わってきます。
スロー記録というのをまとめるとこんなものがあるそうです。
- 30歳6カ月22日 師匠の隆の里の30歳9カ月に続いて58年以降初土俵で4位、昭和以降で7位の高齢昇進。
- 初土俵から89場所 隆の里の91場所に次いで昭和以降3位。
- 新入幕から73場所 昭和以降では1位。
- 大関在位31場所 昭和以降では3位。
う~ん、晩成型なんですね・・・
この稀勢の里関をみると、以前に読売新聞の記事を思い出します。
この記事では、「学問の神様」と言われた菅原道真が書いたとされる詩が紹介されています。
「42年 初めて及第す まさに知るべし 大器晩成の人と」
42歳で官吏の登用試験に合格した橘風という人を祝った詩とされています。
今泉さんという方が何年も挑戦し続けたプロ棋士の試験に合格したことをこの菅原道真の詩とともにたたえるような内容です。今泉さんは41歳でプロ棋士試験に合格したそうで、新人プロ棋士としては戦後最年長だそうです。介護施設で働いていたそうで、介護施設の職員はもちろん利用者さんも、周りはみんなプロ棋士を目指していることを応援していたそうです。実にいい話です。
大器晩成。経営的に考えると、成功するまでに時間とコストがかかっているということです。
経営者はそういうことを嫌がります。結果が出るのに時間がかかるのは経営にとってはリスクだからです。ですが、結果が出るまで辛抱強く待つことも必要なんだと思います。
ちなみに私事ではありますが、私も税理士試験に実に19年もかけました。
大器かどうかは不明ですが、私も晩成なんですかね。稀勢の里関にもその意味で親近感を感じます。