リオデジャネイロオリンピックが始まりました。「ニッポン」は大変なメダルラッシュです。私も知る限り、これほど日本勢が毎日毎日、次から次へとメダルを獲得する、というのは記憶にありません。
どうしても、メダルの獲得に目がいきがちなのがオリンピックです。ですが、経営者というのはやっぱり見方が違うんでしょうね。経営者の皆さんは、このオリンピックを自分の経営と重ねて考える傾向があります。
ということで、私も、多くの経営者と同じように経営者の視点でこのリオオリンピックを考えてみたいと思います。
経営者的な視点から私がこれまでみた中では注目は卓球の伊藤美誠選手です。
この伊藤選手は2000年生まれのまだ15歳、つまり高校1年生です。高校1年生ということは、この選手の選手としてのピークはちょうど次の東京オリンピックになるはずです。おそらくはその頃は大学生で、石川佳純選手や福原愛選手の次の世代の代表選手として活躍しているはずです。
試合の運び方をみても、世界ランク上位の選手に全く物怖じすることなく戦っている姿は大変期待が持てます。今年に入ってからも、中国の強豪選手の丁寧選手にも勝ったこともある、まだ15歳ながらも実績もある選手です。
さて、経営者の視点でなぜ伊藤選手なのかということです。経営者というのは、常に、2年先、3年先、5年先を考えています。行き当たりばったりでやっている経営者なんて、私の知る限りいません。ただ、言葉には出さないことが多いかもしれません。そのために、他の人たちにはわかりづらいのかもしれません。先のことを考えたとき、期待が持てる選手というのを従業員に置き換えて考えるのが経営者です。「うちの会社で伊藤美誠は〇〇〇〇だな」とか、「福原愛は〇〇〇〇だな」とか、そんなことを考えるわけです。経営者がもっとも「わくわくする」ような気持になるのが、これから活躍しそうな人です。そのため、経営者の視点からすると、伊藤美誠選手、なわけです。
同じ理由で、池江璃花子選手も、経営者的な視点からは注目の選手です。
この選手も、2000年生まれのまだ16歳、伊藤選手と同じ高校1年生です。ですが、昨年のジュニアオリンピックで50メートルと100メートルのバタフライで優勝したり、今回のリオオリンピックでも、日本記録を更新しています。東京オリンピックやその後の活躍も期待できる大変有望な選手です。なによりも、オリンピックを楽しんでいるその姿は、経営者的に見れば大変頼もしく思えるのではないかと思います。
また、強い相手に勝っていく姿、というのも結構好きな経営者は多いかもしれません。その意味では、7人制ラグビーの日本代表がニュージーランドやフランスを倒した姿を自社と重ね合わせた経営者も多かったのではないかと思います。
リオデジャネイロオリンピックはまだまだこれからです。
日本選手だけでなく、外国選手にも注目して、経営のヒントになるような視点で書いていこうと思います。