新聞、毎朝、読んでいますか?
最近は、新聞を読んでいないというより取っていない人も多いですね。スマホから情報が得られるというのが理由だったりするようです。
私は、いくらネットが発達しても、今後も新聞は読むと思います。新聞は学生のころから読んでいますので、実に20年以上、毎日、読んでいることになります。
読んでいる方は、どの記事から読んでいますか?
私は、真っ先に必ず「首相の一日」という欄を読みます。昨日の総理大臣の一日が書かれている新聞記事です。
何時何分にだれと会ったのか、その場に誰が同席していたのか、夕食はどこで誰と食べたのか、そんなことが書かれています。
何年も前からそうなのですが、ほぼ毎日、この欄から新聞を読み始めます。
なんでそんな欄から読んだりするの?と思われるでしょうね。
総理大臣の一日がわかると世の中の動きが良くわかるんです。総理大臣が誰とどこであって誰が同席していたのか。そんなことから私は世の中が見えてくると思っているからです。
あとは、新聞は時に「嘘」が書かれていたりする。「嘘」というと語弊があるかもしれません。新聞にはたまに事実とは違うことが書かれていたりする。そんなことから、毎日、新聞を読んではいますが新聞記事というのはそのまま信じていいものなのか疑わしいと私は考えています。
ですが、「首相の一日」の欄は少なくとも「嘘」はない。「嘘」はないうえに世の中の動向も読める。そんな思いで、毎日、「首相の一日」の欄を読んでいます。
それにしても何年も毎日、「首相の一日」の欄から新聞を読んでいるなんていう人、あんまりいないでしょうね。自分でもそう思います。
さて、最近、その「首相の一日」の欄以外に毎日、新聞を開くと必ず読んでいる記事があります。それは、読売新聞の「花咲舞が黙っていない」という池井戸潤が書いている連載小説です。
池井戸潤というと、TBSのドラマの「半沢直樹」で一躍有名になりました。
その池井戸潤が書いている連載小説です。「花咲舞が黙っていない」は一部、ドラマ化されたので、ご存知の方も多いでしょう。
この「花咲舞が黙っていない」に中小企業の経営者の皆さんには大変わかりやすい一節があったのでご紹介したいと思います。
ある会社の融資について、「運転資金」という名目の融資のはずなのにその資金を元手に株を購入しているのが問題融資ではないかということを相馬(主人公の花咲舞の上司にあたる人)が指摘します。
この場面で、受けた融資と資金使途が違うことが銀行にとっては大変、問題があるのだということをわかりやすく説明する一節があります。
「世の中にはカネには色はついていないなんて言葉があるけどな、銀行ってところはその色のついていないカネに色をつけて貸すところなんだよ。かくかくしかじかの目的で資金が必要だという申請に基づいて、審査して貸すのが銀行融資だ。資金使途を違えるというのは、教科書を買うと言って親からもらったカネでマンガを買うようなもんだぜ。」
大変わかりやすいたとえですね。
銀行融資で一番重要なのは「貸したお金を何に使うか」なんです。
「運転資金」で融資を受けたら何に使ったって咎められない、というのは経営者の勝手な言い分です。
融資で最も重要なのは、「こういう目的で借ります」といってその言った目的で使うことなんです。
銀行にとっては貸したお金に「色」がついています。だから、「これに使います」という申請上の目的と「何に使ったか」というのが違えていては大問題なわけです。
「何に使うか?」そして、借りた後は「何に使ったか?」
これを違えると、銀行から信用は得られません。これは経営者は心したほうがいいことです。
会社経営にとって銀行は大切なパートナーです。銀行にとって銀行が一番大事にする部分には細心の注意を払う必要があります。
ちなみに、新聞記事で私が最も面白いと思っているのは、「首相の一日」の夕飯を誰とどこで食べているかです。
安倍首相は割と経営者の方との会食が多いです。料亭というよりレストランのようなところが多いようです。あとは、意外かもしれませんが、お母さんと食事していることも多いです。昭恵夫人とも一緒に外食されることも多いです。散髪は1ヶ月に1回くらい渋谷のヘアゲストと決まっていて、休日は六本木のフィットネスクラブに行き、長期休暇になると別荘のある山梨のあたりへゴルフに行く。そんなライフスタイルのようです。
こんな話も何かの四方山話として面白いかなと思って読んでいます。