突然ですが、国のやっていることというのはつくづく、あてにならないなあと思います。
介護事業は国がやっている事業です。
治療院の保険診療も国がやっている事業です。
私のような資格業だと、資格で守られている部分がそうです。
そういうのって、結局、国の方針に左右されがちですし、そもそも大きく利益を上げることにつながりませんよね?
介護事業で、国の介護サービスの提供だけで儲かっている事業所、ありますか?
保険診療だけやっている治療院って、利益がすごく上がっていますか?
私の周辺業務の資格業も同じです。
弁護士、司法書士、税理士、社会保険労務士・・・・
資格業でやっていても、昔ほど利益が上がらなくなったと言っている人がほとんどです。
介護や治療院も、資格業の部分がありますよね。
介護はたくさん資格があります。
ケアマネージャー、介護福祉士、看護師、理学療法士、作業療法士・・・
治療院も資格がありますね。
柔道整復師、はり灸あんまマッサージ師、鍼灸師・・・
なんか、そういう資格とか、国がやっていることに乗っかる商売というのは、先行きが暗い・・・
正直、私はそう思っています。
治療院の先生や介護事業者は身に染みて分かるでしょうが、すぐに法改正があってそれに左右されますしね。
いっそのこと、思うのですが、国だとか、資格だとかそういうのを抜きにして何ができるのかを考えて事業の方向性を考え直した方がいいと思うんです。
国のやっていることだから安心とか、○○という資格があるから将来は大丈夫、なんていうのは、厳しい言い方をすれば、「幻想」です。
騙されてはいけないんだと思うんです。
それよりも、その事業を通じて「何を実現したいのか」「どうなりたいのか」ということを真剣に考えることなんだと思うんです。
その実現したいことの中に「国の事業」とか「資格」を使った事業があれば、それは自分で何とかするか、もしくは自分が持っていなければ他人を使うなどする。そういうように発想転換したほうがいいと思うんです。
「資格を取ると貧乏になります」(新潮新書)
という本があります。
以前にこの本を紹介している東洋経済の記事を紹介しました。↴
http://toyokeizai.net/articles/-/33319
面白そうと思って読んでみたんですが、まあ、言っている内容はほぼその通りだなあと思います。
「税理士は足の裏についた米つぶと同じ」
そのココロは・・・
「とっても食べられない」
何とも切ない話ですが、でも真実です。
この本での話は、「弁護士」「公認会計士」「税理士」「社会保険労務士」といった資格者を焦点に書いていますが、介護や治療院といったところでの他の国家資格でも同じだと思うんです。
一番大事なのは、「何のために事業をやっているのか」という「ぶれない芯」があることです。
資格とかが関係のない業界、たとえばIT業界なんかでものすごい利益を上げている人がいて、一方で、そういう資格業をやっている人がそこまで利益を上げられないのは、国の言っていることをそのままやっているだけだからなんじゃないか、そう思うんです。
もちろん、利益を上げることがいいという話ではないのですが、国の事業だからとか資格があるからとか、逆にそういうものに乗っかってしまうと、あまり深く考えなくなってしまうことに大きな落とし穴がある気がするんです。
資格者で儲けている人はたくさんいます。
ですが、そういう人たちって、国の言っている資格業の範囲の事業で儲けているわけではないんですよね。
「儲かる」というのは「儲」という字にヒントがあるそうです。
「信じる」に「者」と書きます。
これは、「あなたという人を信じる人」がたくさんいると「儲かる」ことにつながるんだそうです。
国の事業とか、○○の資格があるとか、そもそも関係ないんですよね。
先ほどの資格のないIT業界の人が利益を上げているのもそういうことなんだと思うんです。
自戒の念も込めてそのように思います。