今日はちょっと興味があったので調べてみたことを書いていきたいと思います。
主な士業の登録数や男女比などのデータを比較してみてみました。
今日現在、入手できた直近の情報が2019年のデータが多かったので、2019年のデータで比較してみました。各士業の登録数は次のようになっています。
弁護士 41,118人
弁理士 11,336人
税理士 78,028人
司法書士 22,632人
行政書士 47,901人
公認会計士 31,189人
社会保険労務士 42,056人
土地家屋調査士 16,471人
士業の中では登録者数は圧倒的に税理士が多いことがわかります。
登録者数だけを見れば、税理士が約8万人弱、弁護士と社労士が約4万人ですから、税理士の半分くらいの数が弁護士や社労士ということになります。司法書士は弁護士や社労士のさらに半分くらいの2万人といったところです。
さて、このうち税理士ですが、登録者数は多いのですが、登録している年齢を見ていくと実に60歳以上が54%となっています。半分以上が60歳以上なんです。他の士業は例えば弁護士は60歳以上は約23%、司法書士は35%となっていますから、税理士だけ特別に年齢層が高いことがわかります。
これはおそらくですが、税理士の場合税務署に一定期間勤務した場合は、「国税従事者の免除制度」によって税理士試験科目が一部免除される制度があるためと思われます。この制度では、税務署に10~15年間勤務すると税法の試験が免除され、23年以上勤務して指定研修を修了すれば、会計学を含む全科目が免除されると定められています。
税務署に勤務していた方がこの制度を使って定年後に税理士登録するケースが多いのではないかと思われます。
さて、これらの士業の特徴をもう少し見ていきましょう。男女比という視点で見ていきます。
これも特徴的な部分があります。
弁護士は18.8%、税理士は14.9%、司法書士は17.6%、行政書士は14.1%、公認会計士は14.1%という中、
なんと社会保険労務士は30.7%となっています。
これは私の推測ですが、社会保険労務士という資格の性質上、企業の労務管理に携わる資格ですから、女性向きである側面があるのだろうと思います。実際、私も社労士としての仕事をしていてもそのように感じることもあります。
他の資格に比べると女性が登録されるケースが比較的多いというのが社労士の特徴のようです。
それから、資格者の活動している地域というのにも着目すると特徴があります。
弁護士は実に登録者の約48%は東京の弁護士会所属です。公認会計士も同様で、登録者の実に59%が東京です。これは税理士が約30%、行政書士が約14%、社会保険労務士は約25%というのと比較しても非常に高くなっています。
弁護士や公認会計士は東京に集中しているということがわかります。
士業の比較から見えてくることもあるかもしれないと思い、データを少し見てみました。
何かの参考にしていただければ幸いです。